カナダ発〜ヨコハマ着 / しあわせ物語
いやーハッピーだったわー。
ぶち上げメンツに「やっぱさ、ハッピーが一番じゃん?」が口癖の彼とかいた覚えありますけど、
今日のハッピーはそんなライトな代物じゃなかったよね。
わたしと次女にはブラザーの契りを交わしたHiroshiっていう男の子がいまして。
彼とはカナダのバンクーバー留学で出会ったんだけど、入校日が一緒で、英語も喋れずその場の雰囲気だけで来ちゃったうちら姉妹とは一線を画すペラペラ実力者だったのね。
そんなHiroshiと共に過ごしたのは人生でたったの一ヶ月だったんだけど、
わたしと次女の中では何より濃い一ヶ月だった。
彼がいないと立ち行かない。
何故なら英語が喋れないから!
あっちの人って日本人に好意的だけど、そこは流石 世界共通語圏内って言うかな。
「プリーズ モア スローリー」の意味を全く解してくれない。
「オォ〜ゥケェ〜イ、イィーッツ……ペラペラペラペラペラペラ◯×△◯◯×△×××△◻︎」
これ、留学あるあるにランクインしてもいい。
そんなうちら姉妹の逆境に一筋の光を見出したのがHiroshiで、言っちゃえばナイス通訳。
「何つってる?何だってー?」
ひたすらそればっかな鈴木姉妹を引率して、様々な場所に連れてってくれました。
時に、わたし達と同じクラス(出来なさ過ぎてレベル1以下の特別クラスが増設された)のナイジェリア勢(スペシャル金持ちばっか)までも引率してくれた。
そんなHiroshiが今日、結婚式を挙げました。
こんなハッピーなことない!!!!!
もうね、ほんとの弟のように思ってきましたから。
次女の結婚式では
「Hiroshiは親族席でいいんじゃない?」
って一回しか会ったことないうちのお母さんも言ってましたから。
本人に打診したところ、流石にそれは・・・って丁重にお断りされたけど。
でね、勇んで横浜まで次女と繰り出したんだけど、初対面のお嫁さんが、まー可愛らしかった!
内面から滲み出る性格の良さって言うのかな。
自分の息子があんな女の子連れてきたら、よくやった!って泣いて喜びながら褒め称えるよね。
やっぱね、女子力とかじゃないんですよ。
見た目も小悪魔テクも、結局はそんな重要じゃないの。
大事なのは人間力です。
爺ちゃん婆ちゃんになっても心地よく二人で笑ってられるような人生の余裕みたいのは、心身共に健やかさが重要なんです。
ここ近年の心身の健やかさについて語らせたら、わたしの右に出る者はいない。
滲み出る品の良さだったり、キラキラした笑顔だったり、会話の端々に感じる賢さや謙虚さだったり、
そういうのも一朝一夕じゃ会得出来ないわけで、
お嫁さんにはそれらが備わってた。
それもまた人間力。
もーほんと、ハッピーついでに学ばせてもらいました。
自分が大好きなわたしですが、あんな人になりたいと思ったのは生まれて初めてかもしれない。
お嫁さん、素晴らしい!
そんな女の子掴まえたHiroshiもね、実は、結構イイ男なんじゃないかなって。
わたし「いやーいい!お嫁さん、イイ女だなー!二人のメモリアルも素晴らしいよね!」
友達の旦那「ネーさん食ってばっかで全然(プロフィールビデオとか)見てないじゃないっすか」
だいぶお腹が空いていたもので。
で、ちょっと煙草ーつって外出たら、全く方向がわからなくなりました。
会場帰還まで15分は要したよね。
「もーここ、わかりにくくない!?」つったら、
次女「あたしもさっき、全然知らない親族会みたいのに迷い込んだ」
神妙な顔してそう言ってたんで、やっぱね、血の繋がりは争えないみたいです。
Dear. My Brother, Hiroshi
あんなにダイアナ(ガタイのいいパリジェンヌ)に心配されてたあんたが、今日、こんな立派な結婚式を挙げただなんて、信じられないよ。
けど、ほんと、よかった。
素晴らしいお式だった。
回収出来るかわからない御祝儀を散々ばら撒いて来たけど、今日ほど、包んでよかったと思ったことはないよ。
あんたが長期出張で行ってた国をいっつもマレーシアって間違えててごめん。
「シンガポールだよ」って言い直されるのが鉄板になってたね。
上海だか香港だかにも行ってたことは知ってたけど、まさか、インドにまで出張してたとは知らなんだ。
もー、ワールドワイドにも程がある。
これからはお嫁さんと二人、よりワールドワイドな家庭を築いていってください。
あなたのしあわせを心より願っています。
From. Your Sister, Suuco Suzuki
お後がよろしいようで。
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明日から静岡に行ってくるよー!