こわい
これね、読んだんですけど。
- 作者: 京極夏彦,東雅夫,町田尚子
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2012/01/28
- メディア: ハードカバー
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超絶怖い。
なんなの、これ……絵本て、ほら、お子様に読み聞かせたりするものじゃないですか。
わたしが思うに、京極夏彦さんとかが手を出すゾーンじゃないと思うわけですよ。
でも、読みたくて読んじゃったんですよーっ!
こえーっ!
ほんと、最後の見開きとか、ほんと、怖かったーっ!
ノンタンとか、懐かしい。
怪傑ゾロリの悪行が可愛らしく思える。
ムーミンがこっち向いても
「カバだよね」とかいわず、優しく微笑み返すくらい、今なら出来る気がしてる。
もーね、上とか安易に見上げられない。
「あれ?電気切れた?」
とかね、安易にいえない。
うっかり見上げた先に、なにがいるかわかったもんじゃない。
わたしとかね、全然、第六感とかないんですよ。
なんか、妹達は見えるとかいうんですけどね、ついでにいえば、わたしの部屋っているらしいんですけどね。
でも、お互いに干渉しないっつーか、
弁えて暮らしてるとこ、あるんですよ。
「ちょっと着替えますよー」
「あ、どーぞどーぞ。お気になさらずー」
みたいにね、我関せずで上手く共生してるんですよ。
踊り狂って肘強打しようと、満身創痍だろうと、傷心してようと、そっと一人で泣かせてくれたりね、するわけです。
それを、あーた、
「いるの いないの」て。
聞いちゃダメでしょー!?
素知らぬ振りで通すべきでしょー!?
なにをうっかりお伺いしちゃってんだっつー話ですよ!
そこね、探究心とか執着とか、見せるべきとこじゃないからーっ!
図書館で一人で「ヒッ」っていった。
隣で受験勉強してた男の子が「えっ」って連鎖反応してた。
あ、ごめんねー。
なんか、思わぬところで邪魔しちゃってねー。
でもね、どれだけ衝撃だったかをわかって欲しくて
最後の見開き、ちらって見せてみた。
「ヒッ」つってた。
ほんと、ごめんねー。
邪魔しちゃってねー。
彼もきっと、今夜は天井見上げられないだろうなって思うと
ちょっとだけ、仲間意識が湧いて嬉しいです。
わたしだけ怖いわけじゃない!
……やっぱ、こわい……・・・。