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鈴木すうこの残念な暇潰しブログ。

こわい

これね、読んだんですけど。





いるの いないの (怪談えほん3)

いるの いないの (怪談えほん3)







超絶怖い。


なんなの、これ……絵本て、ほら、お子様に読み聞かせたりするものじゃないですか。
わたしが思うに、京極夏彦さんとかが手を出すゾーンじゃないと思うわけですよ。
姑獲鳥の夏』とか『巷説百物語』とか書いた人がね、絵本とか、相川七瀬が絵本出したことより衝撃なわけですよ。

でも、読みたくて読んじゃったんですよーっ!

こえーっ!
ほんと、最後の見開きとか、ほんと、怖かったーっ!


ノンタンとか、懐かしい。
怪傑ゾロリの悪行が可愛らしく思える。
ムーミンがこっち向いても
「カバだよね」とかいわず、優しく微笑み返すくらい、今なら出来る気がしてる。

もーね、上とか安易に見上げられない。


「あれ?電気切れた?」


とかね、安易にいえない。
うっかり見上げた先に、なにがいるかわかったもんじゃない。


わたしとかね、全然、第六感とかないんですよ。
なんか、妹達は見えるとかいうんですけどね、ついでにいえば、わたしの部屋っているらしいんですけどね。

でも、お互いに干渉しないっつーか、
弁えて暮らしてるとこ、あるんですよ。


「ちょっと着替えますよー」

「あ、どーぞどーぞ。お気になさらずー」


みたいにね、我関せずで上手く共生してるんですよ。
踊り狂って肘強打しようと、満身創痍だろうと、傷心してようと、そっと一人で泣かせてくれたりね、するわけです。

それを、あーた、

「いるの いないの」て。





聞いちゃダメでしょー!?
素知らぬ振りで通すべきでしょー!?
なにをうっかりお伺いしちゃってんだっつー話ですよ!

そこね、探究心とか執着とか、見せるべきとこじゃないからーっ!


図書館で一人で「ヒッ」っていった。
隣で受験勉強してた男の子が「えっ」って連鎖反応してた。
あ、ごめんねー。
なんか、思わぬところで邪魔しちゃってねー。
でもね、どれだけ衝撃だったかをわかって欲しくて
最後の見開き、ちらって見せてみた。

「ヒッ」つってた。


ほんと、ごめんねー。
邪魔しちゃってねー。


彼もきっと、今夜は天井見上げられないだろうなって思うと
ちょっとだけ、仲間意識が湧いて嬉しいです。

わたしだけ怖いわけじゃない!


……やっぱ、こわい……・・・。