鈴木すうこのイヌ負け.com

鈴木すうこの残念な暇潰しブログ。

春一番と血と骨

振り向けばヤツがいる。


つってね。
振り向けばっつーか、もーね、おそらくそこら中にいるから。





花粉の季節がやってまいりました。





いつの間にか来てた春一番がなにを運んできたかって、出会いでもときめきでもなく、花粉。
「もうすぐ春だし、いいことあるかなぁー」とかいっちゃってたけどね、
よりによって毎年それ。

毎年ってとこに注目して欲しいんだけど、ほんと、春のヤツも芸がないよね。
他になんかあったんじゃないの?
花粉以外のなにかが。

で、ググるつってYahoo花粉状況チェケラってみたんだけど、
見事、埼玉県中真っ赤に染まってた。
東京も張れるくらいに花粉という花粉がね、隙なく猛烈に飛びまくってた。
寧ろ、吹雪いてるっつっても過言じゃない。

花吹雪っていったら聞こえはいいけど、花(粉)吹雪となるとね、
扱いもだいぶ変わってきちゃうわけで。

「わーキレー」
どころか、
「ちょ、おま、マジ来んな!」
みたいなことになってくるわけです。

可愛い女子とその他に対する男子の態度みたいな。

まぁ、それはそれでね。
思春期つーのは、そういうものかもしれないのかな、と、大人になってみればわからないでもないですが。

ただ、わたしからいえることは
人間顔じゃねぇぞってことです。


ツラの皮なんぞ一枚剥げば、みな筋肉。


腹だってね、開けてみれば、詰まってるもんに大差ないんですよ。
内臓ときどきうんこ、くらいのもんだから。
多少はね、
「マチ、意外と小腸長ーい!」
「ミカは結構、どっしりした心臓してんねー」
「アタシの肺、思ったより綺麗」
とか、そういうのはあるかもだけど。

そういう意味で好みのタイプを挙げるなら、血の綺麗な人がいいです。


つーか、骨って見たことある?
生の骨。
つまり、生きた(?)骨のこと。
体内の骨格を形成してる核で、ある意味、主役級のブツなんですけど、

あれね、ほんと、真っ白なの。


大学の時、中庭でね、みんなで野球やってたんだけど、外野担当の男友達がさ、
「オラーイ、オラーイ」とかいいながら、そのまま勢いよく花壇に突っ込んだんだよね。
で、なにがどうなってそうなったのか、正直、全く見てなかったからわかんないんだけど、足のスネをざっくり切っちゃって。
血がダラッダラ出てたわけ。

もー、女の子達は悲鳴に次ぐ悲鳴で キャー!とか、イヤーッ!とかいってんだけど、キャー!つーかイヤーッ!つーか……

それ、怪我した彼の言い分じゃないの?

逆に彼が傷口見せないように気を遣っちゃってて、とても不憫でした。

わたしはね、ほら、伊達にB級パニック映画好きじゃないっつーか、いい意味でグロテスク耐性があったわけで、
結構 冷静に救急車とか呼ぶだけの余裕があったわけ。

で、ついでってのもなんだけど、
なかなかね、生の肉と骨なんて、お目に掛かれないじゃない?
応急処置とかも出来ないし、下手なことして悪化したら大変だし、でも、経過だけなら正確に伝えることは出来るかもしれない!

ていう好奇心と使命感でもって、じっくり傷口を観察したわけなんだけど。





感嘆しました。

生の血と骨、すっごい綺麗。

血は赤くて瑞々しいし、そこから覗く骨の真白さといったら!
カルシウム!って感じ。

生体の神秘をまざまざと実感しました。
あ、彼はもちろん無事完治したからね!


「すっごい綺麗な血と骨だったよ」


後日、完全なる褒め言葉で彼にそういったら、


「女の子がいうセリフじゃない」


つってね、苦笑いされましたけど。

今のところ、あれ以上に胸を打つ美しいものにはお目に掛かれてないです。
人体って芸術。
生きているだけで、わたし達は、充分に芸術品なのです。

にも関わらず。

花粉のヤツ、ガンガン侵食してくっから。

鼻といい眼球といい、粘膜という粘膜をね、侵略しまくり。
ちょっとそこはプライベートルームですよ、みたいな言い分なんて聞いちゃねぇ。
プライバシー侵害とかね、花粉対策における必須項目なんじゃない?
「鼻の中とか、彼にだって見せたことないのに!」なんつー訴えもね、ちらほら耳にはしてますし。


まぁ、皆様もね、花粉症には万全の態勢で臨んでいただきたいな、と。
風邪みたいなもんで、ふらっと気まぐれになるからねー!


あなたの芸術が、綺麗なままでありますように。

花粉に負けないでーっ!
わたしはね、もう、だいぶ負けてます。