鈴木すうこのイヌ負け.com

鈴木すうこの残念な暇潰しブログ。

126年目にオスカる

今日ね、知的好奇心から来る衝動から図書館に行ってきまして。
いいよね、図書館。
ずっと日本史の棚の前に
知らないおっちゃんとね、あれ?もしかしてカップルつーかパートナーってこういうこと?ってくらい一緒にいました。
決して示し合わせたわけじゃなく。

でね、ひょんなことから露見した事実。





わたし、オスカー・ワイルドだった。





ら、人生違ってきたんだろうけども、そこはオスカれなかったわけで。

彼と同じ誕生日だった。


彼 / 1854年10月16日生まれ
わたし / 1980年10月16日生まれ


126年越しのコラボレーション。
大山のぶ代さんに次ぐコラボレーション。
で、今までそんなにオスカーに興味あったかなあ……って思い返してたんですけど。(in 図書館)

ドリアン・グレイの肖像も、サロメも、幸福の王子も、ばっちり読んでた。
あの独特の、なんだか納得いかない不幸感と衝撃のラスト、
嫌いじゃなかった。


「なーんだー、お前、なんだかんだで結構オスカってんじゃーん」


オスカーのそんな声、聞こえた気がした。
「任せろよ、ドリアン・グレイの肖像で小学校んとき感想文書いたぜー」って返しといた。

ちなみね、そのときの推薦図書、ミヒャエル・エンデのモモだった覚えある。
みんな、モモってた。
わたしだけドリアンしてた。
先生に「まあ、いいけど……ほんと、なんで?」っていわれた覚えもある。
なんでだろう……おそらく、初見での表紙イラストと思いの外漂う重厚感にやられたんだと思います。

だって、あれ、モモとかっつー可愛らしい厚さじゃなくねぇ・・・?

2ページくらいは読んだ気がします。


結局モモれなかったわけで、それからモモとの付き合いはなー……疎遠になっちゃったなー……・・・。
「ミヒャエル、ちょっと泣いてたよー」
「ええー……どうしよう……」
こんな会話、あったようななかったような。

もちろんなかったわけですが。





でさ、
一世紀以上の時を経て、なんのご縁かコラボったわけじゃないですか。
興味湧くのが人ってもんじゃないですか。
共通点とかあるかなっ☆て思うもんじゃないですか。

一分の迷いなくiPhoneWikipedia開きました。(in 図書館)


俄然、びっくりしたよね。
もしかしたら、グリルパルツァーがいってた狂気の沙汰って、このことかもしれない。
ほんと、目を奪われたし疑った。





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おま、字、きったねぇ──────っ!!!!!

ちょ、オスカー!
オスカー、おま、これなんて書いた!?
ギリ、ファミリーネームは解読可能……かなぁ……?


「“w” …… “ i ” … “ l ” “d” ……ねーこれ、最後にさ、もしかして“y”とか付いてる?」

「んー?あー、付いてる付いてる」

「そか。で、えーと……名前(ファーストネーム)……・・・“のカ・ワイルディー”さーん!三番診察室にお入りくださーい」


これ、あるあるになっちゃう。
少なくともジャパンではね、あのファーストネームの字面だと“のカ”になると思うのね。
外人さんががんばって日本語書いたのねぇ……うふふ♡みたいな、
ちょっぴり微笑ましいエピソードとかになっちゃうからーっ!

これは、日ペンの美子ちゃんに怒られるよ……。





なんか、こう、ほんとね、
軽い気持ちで「あの人、Facebookやってるかなー?」とか、そういうのやっちゃだめだなって。
いろいろ見て回ってるうちに、ほんと、うっかりで友達申請とかしちゃってっから。


「あれ……なんか、指、(スマホ画面に)触れちゃってた……?」


そんな後悔とか迂闊によるハプニングだったとか、申請された側は知らないから。
「誰、これ?」ってなってっからーっ!
ネットサーフィンも同じね。
ほんと、元彼の名前とか検索NGワードNo.1だからーっ!


ほんと、オスカーについてもね、
軽い気持ちでWikipedia開いちゃった。
ただ、知りたかっただけなんだけど
まさか、本人のサインがあんなに下手くそだったなんて……一世紀以上先輩に
こんなこというのも気が引けるんだけど。

でも、まあ、字が残念だろうと
その才能は世に轟いてるわけだし、よく考えたら、全然瑣末なことだったよね。
わたし凡人なもんで、なんか、
どうでもいいことで大騒ぎしちゃって……恥ずかしいなぁ……ほんと、メンゴー!

つって、まあ、ingで仲良くやれそうなんですけど。

・ドリアン・グレイの肖像
・サロメ
・幸福の王子

どれも面白いので、未読の方はぜひ。

彼は何事においてもやり過ぎは病気に等しい(※鈴木的解釈)ということを
魅力的展開で読ませてくれます。

わたしは幸福の王子が
人柄としては大嫌いで、物語としては大好きでした。